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サイゼリヤの法則

本書『サイゼリヤの法則~なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?』は、外食チェーン「サイゼリヤ」の創業者・正垣泰彦氏が、自らの経営体験と哲学を通じて「自分中心」を捨てることの重要性を説いた一冊。 (www.amazon.co.jp/dp/4046066857)


正垣氏は学生時代にサイゼリヤを創業。

千葉県の本八幡にある一号店は立地上とても不利な場所でした。それでもその不利をプラスに捉え、また周囲も巻き込み、集客していきました。中でも注目すべきは、サイゼリヤの「安くておいしいイタリアン」という理想の実現に向けた、徹底したコストダウンと仕組み化への挑戦。単なる値下げではなく、食材の現地調達、物流の効率化、厨房オペレーションの最適化など、科学的思考と合理性を徹底したうえでのコスト削減が、品質と価格の両立を支えている。正垣氏は、「サイゼリヤが値上げをするのは、消費者の所得が十分に上がったとき」とし、この原料高の時期においても値上げをしていません。


さらに正垣氏は、「人ではなく仕組みを責めよ」と説く。現場の問題も個人を責めるのではなく、構造や制度の不備として捉え、改善の余地を探る。この姿勢が社員の主体性と創造力を引き出し、組織全体の強さを築いています。


固定観念を捨て、他者と調和しながら生きるという普遍的なテーマに、正垣氏の実践が深い説得力を与えています。安さをとことん追求するという点は一致していませんが、利他の心、徹底した管理や最適化という点は、学ぶべきポイントが多いく、参考になる一冊です。

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