渋沢栄一の企業育成の考え方〜日本の新しい時代の長期投資〜
- Excellcia Coffee
- 9月8日
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本日、東京商工会議所主催の「渋沢セミナー」に参加してまいりました。講演者は、日本資本主義の父・渋沢栄一の玄孫にあたる渋澤健氏。渋沢栄一といえば、東京ガスや帝国ホテル、王子製紙、さらには第一国立銀行(現みずほ銀行の源流)や東京株式取引所など、500を超える企業の設立に関わり、日本経済の礎を築いた人物として知られています。
一方で、彼の真価は単なる事業家としての側面にとどまりませんでした。論語に根差した倫理観を経営の基盤とし、利益だけを追うのではなく、社会的意義を重んじた点にあります。たとえば孤児や貧困者を支援するために養育院の設立を支援したこと、女子教育や女性の社会進出を後押ししたことは、当時としては革新的な取り組みでした。事業を通じて得た利益を社会に還元し、人材育成や福祉へと投じる姿勢は、まさに「道徳経済合一」の実践であったといえます。
私たちExcellciaも、渋沢栄一の思想に深く共感します。私たちが扱うベトナムコーヒーや台湾茶は、単なる輸入品ではなく、現地の生産者の努力や文化の結晶です。その価値を正しく伝え、日本の地域社会と結びつけることで、単なる商取引を超えた「共創の場」をつくり出したいと考えています。渋沢栄一が示したように、経済活動と社会的使命を両立させることこそが、持続可能な成長への道であり、中小企業経営者にとっても重要な指針となるはずです。
今回のセミナーを通じ、経営者としての視座を改めて問い直す貴重な機会を得ました。Excellciaもまた、渋沢栄一に少しでも近づけるよう、その精神を胸に刻み、日々の実践を積み重ねてまいります。
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