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LDH Our Promise ~夢をかなえる生き方~

この一冊は、EXILEや三代目J SOUL BROTHERSを筆頭としたアーティストを束ねるLDH(株式会社LDH Japan)のトップ・HIRO(五十嵐広行、代表取締役会長兼社長兼CEO兼CCO)氏が、自身の経験と覚悟を込めてLDHの組織の方と共に綴った一冊です。


タイトルは『LDH Our Promise~夢をかなえる生き方~』。一見、芸能事務所の内部ルールブックのですが、その中身は組織経営や人材育成に悩む経営者にこそ読んで欲しい「人を育てる経営論」でもあります。


HIRO氏は、エンタテインメントの世界の本質をこう語ります。

「得る物もあれば、失うものもある。」人前に立つということは、拍手を浴びるだけではなく、同時に360度からの視線と責任が常に付きまとう世界。その覚悟がなければ、夢など叶えられない。


また本書は、「アーティスト=特別な存在ではない」という厳しい姿勢を貫かれています。どんなに注目されていようと、社会人としての常識や人間性を持ち合わせていなければ、本物の感動は届けられない。

これは、人に喜ばれる商品やサービスを提供するという点で、企業活動とまったく同じです。結局のところ、“人”が感動するのは、誠実な生き様からにじみ出る本物の想いなのです。


そして印象的なのは、HIRO氏が繰り返し語る「誠意」の重要性。人は誰しも過ちを犯すもの。大切なのはその後の態度。素直に謝り、学び、行動で信頼を取り戻す。この姿勢こそが、本当に人を動かすのだと彼は言います。


昨今の芸能界では不倫、賭博、性被害等が騒がれています。 先日も、元ジャニーズのTOKIO のメンバーである国分太一氏が重大なコンプライアンス違反の疑いがあるとのことで、無期限活動中止を発表されていました。

なぜこれほどまでにメディアで叩かれているのに、未だに減らないのか。それは組織内での人材教育が確りなされていないからかもしれません。一方で、LDHのメンバーの謝罪会見がない所以は、まさにこの人間教育の賜物ではないでしょうか。


HIRO氏の掲げる「Love, Dream, Happiness」という理念は、単なるキャッチコピーではなく、“人を軸とする経営”の本質をついたメッセージです。

実際にLDHでは、表に立つアーティストだけでなく、裏方のスタッフ一人ひとりがこの価値観を共有し、自ら考え、動き、支える組織文化が根づいています。

これは、人数や規模を問わず、すべての企業が目指すべき理想の組織の在り方です。

これは「論語とそろばん」で有名な渋沢栄一や、京セラやKDDIの創業をされた稲森和夫氏と通ずるところがあります。



経営資源とは、ヒト・モノ・カネ・時間・知的財産・情報等とよく言われます。 でもその中で一番大切なものはヒトだと思います。ヒトが組織を作り、ヒトがモノを創造し、ヒトがカネを動かします。

Excellcia Businessでは、このヒトを大切にし、経営者に寄り添いたいと考えています。

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